かいせいちゅうがっこう
開成中学校
(私立 / 男子校 / 東京都荒川区)
偏差値情報2020
72
(四谷大塚 合不合判定テストの合格可能性80%偏差値より引用)
基本情報
開成中学校は1871年(明治4年)に佐野鼎より創立された、中学・高校一貫教育を提供する男子校です。「併設混合型中高一貫校」であり、高等学校では内部進学者と高校入試により高校から入学する生徒たちとで、クラスが混合で編成。また、開成高校は東京大学合格者数が全国一位と言う実績を長年出しています。
学校名 | 開成中学校 |
タイプ | 私立 |
共学別学 | 男子校 |
校長 | 野水 勉 |
所在地 | 〒116-0013 東京都荒川区西日暮里4-2-4 |
アクセス | JR山手線・京浜東北線「西日暮里駅」より徒歩2分 地下鉄千代田線「西日暮里駅」より徒歩2分 |
電話番号 | 03-3822-0741 |
公式ホームページ | https://kaiseigakuen.jp/ |
学校の特徴
生徒数 | 生徒定員:900人学級数:21 |
学期 | 学期 |
登校時刻 | 夏時間(4月~10月)8:10冬時間(11月~3月)8:20 |
制服 | 黒色詰襟学生服 |
学生寮・寄宿舎 | なし |
奨学金制度 | あり |
宗教 | なし |
附属大学への内部進学 | なし |
給食 | なし(売店あり) |
プール | なし |
教育方針
開成中学校では、個人または集団の一員、たくましい大人として生きるために必要な考え方、習慣、知識、技術などを身につけることを目標とした教育をしています。生徒の自主性を尊重しており、課外活動を重視しています。
中一から高三までの全生徒によって組織される運動会や生徒会では生徒が主体となって取り仕切り、また自由に選択できる部活動によって、生徒が得意分野を伸ばし強い自己を確立することを目指しています。
2020年 入試情報
費用・学費
受験時 | 入学検定料 | 28,000円 |
入学手続時 | 入学金 | 300,000円 |
施設拡充資金 | 120,000円 | |
入学後(1学年) | 年間授業料 | 492,000円 |
その他 | 299,200円 | |
初年度合計費用 | 1,239,200円 |
最近の中学入試状況(過去5年間)
年度 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 |
出願者 | 1211 | 1195 | 1234 | 1231 | 1266 |
受験者 | 1131 | 1142 | 1171 | 1159 | 1188 |
合格者 | 396 | 395 | 388 | 396 | 397 |
倍率 | 2.9 | 2.9 | 3.0 | 2.9 | 3.0 |
入学者 | 304 | 300 | 306 | 308 | 304 |
合格者最低点 | 196 | 195 | 227 | 218 | 193 |
2020年度中学入試結果(2020年2月1日実施)
科目 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 | 合計 |
合格者平均 | 51.5 | 49.5 | 56.0 | 54.3 | 211.3 |
全体平均 | 42.3 | 38.6 | 48.1 | 50.0 | 179.0 |
満点 | 85 | 85 | 70 | 70 | 310 |
2021年度入試概要
定員 | 男子300名 |
入試日 | 2月1日(月) |
出願方法 | インターネット出願 |
入試科目
科目 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 |
時間 | 50分 | 60分 | 40分 | 40分 |
満点 | 85点 | 85点 | 70点 | 70点 |
イベント・行事スケジュール
実施日 | 行事名 |
10月24日(土) | 説明会 |
10月25日(日) | 説明会 |
2020年12月20日(日)12:00 ~ 2021年1月22日(金) | 出願情報入力・入学検定料支払 |
2021年1月9日(土) | 文化祭 |
2021年1月10日(日) | 文化祭 |
2月1日(月) | 学力試験 |
2月3日(水) | 合格発表 |
開成中学校の傾向分析
算数の傾向
昨年までは60分で大問だったが、今年は大問3問(ただし 1 は小問3問)となった。1 は6通りの立方体の展開図を組み立てて側面がカイセイの文字が順に並ぶもの、正三角形4つ、3つの図形を使って正六角形を作る、1/12=1/△+1/□の全ての組を答える。2 は45°にカットしてあるテープを斜めに長方形に巻きつけて裏へまた表へと折っていく。3 は10時10分から11時10分の間で3つの針が作る角のうち2つが同じになる回数等を求めさせる。
国語の傾向
物語文一つ、説明的文章一つの問題構成は昨年と同じだが、独立した漢字書き取りの代わりに、「音便」の問題が出題された。音便に関する知識が無い場合は、「ありがたい→ありがとう(ございます)」という例から類推して、「めでたい→めでとう(ございます)」を出すことになるが、応用力がある生徒であれば可能であろう。とは言え、やはり面食らった生徒は少なくなかったのではないか。なお大問二の問二で、筆者の見解とは異なる考え方を述べさせる記述があった。解答欄は三行なので小論文とまでは言えないが、その要素を含む設問である。
理科の傾向
大問1 は斜面をころがった球がどこに落ちるかについて。ふりこについて。ふりこをぐるぐると円運動させる。2 はインゲンマメの発芽、メダカ、ヒトなどの受精卵の生まれて出てくるまでの時間、生まれたときの大きさ。3 は昨年7月の皆既日食について。予想された範囲内での出題内容。4 はお菓子の袋のプラスチックのフィルムにいっしょにつけてあるアルミニウムのうすい膜について何であるかを確かめる実験(開成としては新傾向)。
社会の傾向
1 は総合問題。問1の穴埋め問題は10問あったが、多くの受験生は全問正解であったと思う。日本国憲法にはない新しい権利や非核三原則についても受験者層を考えると楽すぎる問題である。年代の古い順に並べかえる問題も特殊な出来事はないので平易な設問と言える。日独伊三国同盟や日英同盟についても、できなかった受験者はほとんどいなかったと思う。2 のテーマは戦後の我国の産業や社会の変化。問1の穴埋め問題は1 と同様10問あったが平易なものばかりであった。食料自給率90%以上の食料品を選ぶ問題も
選択肢でまちがえやすいものはなく、ほとんどの受験生が鶏卵を選べたと思う。全体的に見て、このレベルの問題だと難中を目指し、社会科に力を入れていない受験生でも高得点になり、社会科では差がつかなかったのではないか。