暁星中学校の中学入試情報や偏差値

中学入試情報

一般入試を2 回行ったことで、例年より多くの方に受験していただきました。第1 回入試の繰り上げは21 名、第2 回入試の繰り上げは23 名でした( 2 月15 日時点)。同時出願が158名で、2 回の試験を別々に申し込んだ方も30 名弱いました。

国語

例年通り、第1 回・第2 回とも物語文の読み取り、漢字の書き取り、語句に関する問題を出題しました。第1 回はさらに作文を出題しました。

昨年度に比べて問いの意味を理解し、的確に解答出来ている答案が多く、しっかりとした日本語を書くことができていました。ただし、登場人物の心情を掘り下げて考えることが苦手な受験生が多かったようです。

算数

( 第1 回)
出題範囲はここ数年と同じく、図形、速さの日、仕事、グラフ、整数の5 分野から各20 点ずつの出題でした。難易度はここ数年に比べ、やや易しかったです。
受験生の学力は例年より上位層が多く、解答の書き方などもしっかりした答案が目立ちました。点数は0 点から100 点まで分布は広く、基礎学力の乏しい受験生もいました。

( 第2 回)
出題範囲、難易度は第1 回とほぼ同じです。平均点( 前日差15 点) に表れているように、前日と比べると明らかに上位層が少なく、基礎学力に不安のある受験生が多かったようです。「理由を書きなさい」という問いに対して、論理的な説明ができていない解答も多く見受けられました。

社会

歴史分野では、今までに何度も出題してきた出来事を時系列に並べた形式の問題を出題し、質問も基本的な内容にとどめました。過去問に取り組み、普通に受験勉強してきた児童には平易な問題で、7 割程度の正解率でした。

地理分野では時間不足もありますが、問題文や選択肢の読み込みの甘さが目立ちました。語句の空欄補充は基本レベルでしたが、漢字間違いが多く、予想よりも得点率が低かったです。

解答を見ていると、塾で比較的細かな内容まで学習はしているものの、単なる名称の暗記にとどまっており、少しひねった出題や図表の読み取りになると、まったく対応できてないという印象がありました。平均点は3~ 4 割程度。

公民分野では、社会への関心の深さをはかるべく、時事問題を出題しました。時間がなかったせいか、良い出来ではありませんでした。

理科

本年度も例年通り、物理・化学・生物・地学の各分野から均等に出題しました。その上で、新学習指導要領や新しい入試制度に向けて、論理的思考力を問うものを意識して出題しました。

例えば、生物においてはグラフを読み取って、それを元に考察したり、新しい実験を提案するものを、また、物理においては実験操作と条件とを読み取って、頭の中で実験を組み立てて考える問題を、それぞれ出題しました。

もちろん、基本的な知識や理解を問うものも出題しており、これに関しては全体的に点数を取ることができていたようですが、上述のような、論理的思考力を問うものに関しては点数の差が明確にありました。