桜蔭中学校の傾向分析

桜蔭中学校の学校情報

【住所】
〒113-0033 東京都文京区本郷1-5-25
TEL:03-3811-0147
URL:http://www.oin.ed.jp/

【最寄駅】
総武線 水道橋駅 徒歩5分
都営大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩8分
東京メトロ南北線 後楽園駅 徒歩10分

【偏差値】
四谷大塚合不合判定テスト80%ライン  偏差値70

桜蔭中学校の傾向分析


算数の傾向

大問1 は計算問題2問、大問1つ、小問1問。大問は64枚のカードを左右に分けて1つにまとめるのを3回操作する。小問は6個の円のかたまりをしばったひもの長さ。2 は3けたの数の各位の数の和が1けたになるまで続ける。3 は平地、山道、平地の全長10kmの徒歩コースを進む。速さとつるかめ。4 は立方体の切断。見取り図での切断ではなく、展開図で切断の際の点を示して切断面の形を答えさせる。5 は高さのちがう2枚のしきりのある水そうに左右からの蛇口で水を入れるグラフ読解問題。

国語の傾向

問題構成は、読解問題2つで随筆と物語文。設問は記述問題が7つと、昨年より1つ増えた。制限字数200字の記述問題も例年通り出題された。物語文の出典は木地雅映子の「氷の海のガレオン」で、知性が高いためにクラスから孤立してしまう少女の物語。こういった悩みは、ある程度本を読んだり考えたりしている小学生であれば少なからず持っている気持ちなのであろうか。逆に言えば、そういった思いがわかるレベルの子を求めての出題なのであろう。なお、随筆のテーマは昨年と同様「文芸論」だったが、本当に文芸論が好きな学校である。

理科の傾向

大問1 は虫ばい花、花の数と受粉した花の数。除去した花の割合と結実数の平均の関係。2 は夏の星座。さそり座、カシオペア座、太陽、金星、地球、木星の公転と見え方。3 は水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の中和反応。計算問題が半分。4 は輪軸について。冒頭に10行程輪軸についての説明がある。今までに他校に出題された問題(やや難しめ)ばかり。1 はデータの読解問題で、2 ~ 3 は定番の問題。


社会の傾向

大問1 は地理分野。テーマは食料。砂糖がむかし貴重品であったということ以外におせち料理に砂糖がよく使われている目的を1つあげなさい。冷蔵庫のない時代の保存性のことであるがそこまで気づかない受験生が多かったのではないか。各国の地誌から、その国を判断し、世界地図の中から選ぶ問題があったので主な国の場所は確認しておくこと。 2 は歴史分野。「ご恩」とは具体的にどういうことをさすか?具体的なので土地のことを書かなければならない。大王のもとで国づくりが進められていたころに高い技術をもち、大きな役割を果たした人々の活動が高麗川(こまがわ)、狛江(こまえ)などの地名に残されています。そうした人々を何と呼ぶか文中の言葉で答えなさい。知識がなくても文中から簡単に見つけられたと思う。3 は公民分野。円高・円安について述べた文として誤っているものを選ぶ問題。こういう問題では、自動車会社や電力会社の利害がよく出題されるので整理しておこう。景観権という受験生に聞き慣れない言葉が出ていたので最近よく使われるようになった用語をチェックしておくこと。