塾別 模試の徹底比較

中学受験を控えたお子様を持つ親にとって気になるのは、
志望校に合格する実力があるのかどうかではないでしょうか。
もし実力が足りていないとすれば、苦手な部分を補う必要があります。

また、実力が足りていたとしても、苦手な部分があれば
その苦手を克服した方が、より合格に近づくと言えます。
そこで、模試に参加する事で現在の実力を、ハッキリさせてみてはどうでしょうか。

模試は、現在多くの大手進学塾で実施されています。
そのため、簡単に模試に参加することができます。


当サイトでは、首都圏の三大模試と、関西の二大模試に関してお話いたします。
毎年多くの中学受験生が模試受けています。

メリットとしましては、
受験者が多い模擬試験で、客観的な学力データを得ることができる
各志望校ごとに合格可能性や志望者内順位がわかる
実施会場が「大学」や「私立中高」などで、入試本番の緊張感を疑似体験できる

などの理由から、ほとんどの中学受験生が定期的に模試を受験しながら入試本番にむけて勉強しています。

なお、【首都圏エリア】で最も受験者が多い三大模試とは、
・四谷大塚 「合不合判定テスト」
・首都圏模試センター 「統一合判」

・日能研 「全国公開模試」

の3つの通称を指しています。

また、【関西エリア】で最も受験者が多い二大模試とは、
五ツ木書房「五ツ木・駸々堂模擬テスト会」
・能開センター「中学受験公開模試」

の2つの通称を指しています。

そしてもっとも注意しておきたいことなのですが、
受験層の違いから、模擬試験により合格可能性80%偏差値などに大きな違いが出ます。

四谷大塚の「合不合判定テスト」と日能研の「全国公開模試」はほぼ同レベルの偏差値基準ですが、首都圏模試センターの「統一合判」の方が数ポイント高めの偏差値が出ます。

例えば、慶応普通部の合格ラインが日能研・四谷大塚の模試ですと、60~63前後ですが、首都圏模試では70前後となっています。
[例:慶応普通部の80%合格ライン]
日能研・四谷大塚 60~63前後
首都圏模試    70前後

四谷大塚の「合不合判定テスト」は「四谷大塚」及び「四谷大塚準拠塾」の塾生が母体の模試です。
日能研の「全国公開模試」は「日能研生」が受験者の母体となります。
首都圏模試センターの「統一合判」は「中堅下位向け」といったイメージがあります。



四谷大塚 「合不合判定テスト」 ※首都圏エリア

1年間に6回(4月・7月・9月・10月・11月・12月)実施される「合不合判定テスト」に加え、上位校向けの「学校別判定テスト」があります。
「学校別判定テスト」の対象校は灘、開成、桜蔭、麻布、女子学院、武蔵、雙葉、筑波大附属駒場、
駒場東邦、栄光学園、聖光学院、フェリス女学院、慶應義塾中等部となっています。

首都圏模試センター 「統一合判」 ※首都圏エリア

小6統一合判は4月から12月までに6回実施されます。
比較的、易しめの模試です。受験層は、中堅~下位校を受験する生徒が多いようです。

日能研 「全国公開模試」 ※首都圏エリア

年10回以上実施されます。全国公開模試というのは、あくまでも、模試の総称になっていまして、この全国公開模試の中で、実力判定テスト・志望校選定テスト・志望校判定テスト・合格判定テスト・合格力育成テスト・合格力完成テストファイナル256という模試に分かれています。

「全国公開模試」は中堅校から難関校まで幅広い判定がでる標準的なテストです。
日能研は全国に塾を展開している為、関西・九州などの日能研の受験生も受験しています。

五ツ木書房 「五ツ木・駸々堂模擬テスト会」 ※関西エリア

『五ツ木・駸々堂中学進学学力テスト会』は、
中学進学を見据えた学力テスト会として近畿各地で会場模試を行っている模試です。

会場には私立中学校が使用されるため、実際の入試の雰囲気にも慣れておくことができます。実際の私立中学校で行われる公開模試という本番さながらの環境を経験し、その経験を積み重ねることで本番入試で緊張することなく、遺憾なく実力を発揮できます。

『五ツ木・駸々堂中学進学学力テスト会』は、半世紀以上にわたって中学受験生をサポートしてきました。その実績と豊富なデータを活用し、中学入試結果の追跡調査に基づいて各志望校の合格の目安となる偏差値(合格率70%ライン)を設定しています。

平成25年度は、近畿2府4県の対象地域の私立・国公立中学校の募集人員の約60%が受験するという近畿圏最大規模の受験人数(母数)に基づいているため、精度の高い志望校判定ができるのが大きな強みです。

志望校は2校選択可能で、小学6年生はそのほかに4校の合格判定を見ることができます。

能開センター 「中学受験公開模試」 ※関西エリア

小学3年生~小学5年生は2ヵ月単位で奇数月に年6回、小学6年生は12月までに計8回実施します。
本テストは、中学受験生が通学する学校の既習範囲からも幅広く出題しますので、直前の付け焼刃的な学習は通用せず、本当に身についている学力をチェックすることができる模試となります。