女子学院中学校の傾向分析

女子学院中学校の学校情報

【住所】
〒102-0082 東京都千代田区一番町22-10
TEL:03-3263-1711
URL:http://www.joshigakuin.ed.jp/

【最寄駅】
東京メトロ有楽町線 麹町駅 徒歩3分
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅 徒歩6分
総武線 市ヶ谷駅 徒歩8分

【偏差値】
四谷大塚合不合判定テスト80%ライン  偏差値68

女子学院中学校の傾向分析


算数の傾向

大問1 は計算問題1問、小問4問。角度、四分円の折り曲げ、台形の辺の比と面積比、つるかめの複合。2 は14個のマスに数字を入れていく。3 は自転車とバスの出会い(旅人算)。4 は半径が1.5倍になるうず巻き形。5 はサイコロを細長くした形を4つくっつける。6 は水そうの中に四角柱の背の高い水そうが入っていて2つの蛇口から水を入れていく。7 は時計回りにうず巻き状に整数を並べる。8 は売買損益。定価10%引き15個、定価20%引き20個売る。

国語の傾向

読解問題3つに漢字の書き取り問題1つと問題構成は例年通りだったが、読解問題で物語文が出題されたのは驚かされた。女子学院といえば「随筆」が定番であり、たとえ説明的文章であっても、何か随筆的な香りのあるものだった。しかし今年は正真正銘の物語文を(しかも太宰治を)出題したことは、出題傾向の変化といって良いと考える。来年度以降、この傾向が続くかどうか注目していきたい。また、抜き出し問題の増加にも注目したい(昨年2→今年5)。

理科の傾向

大問1 は太陽がつくる棒の影。1、2は定番の問題だが3は意表をつく問題。2 はハモグリバエについて。生物農薬、標本調査、昆虫。3 は気体の性質。プロパン、ヘリウムが珍しい。4 は温度によるエタノール、水の体積変化。液体が全部入っているより半分入っている方が温度による体積増加は大きいことを読み取っていく。5 は光の性質。光の反射、鏡の中の物体の見え方。冒頭の説明文がピンとこない書き方だが、知っている知識で解いていけばよい。


社会の傾向

大問1 は公民分野。テーマはクラスター爆弾であった。アフガニスタン復興支援国際会議の共同議長を務めた日本人女性が2000年までどの役職であったか。選択肢に国連難民高等弁務官があるので、そこから逆にこの女性が緒方貞子とわかった受験生もいたかも知れない。2 は歴史分野で、GHQの占領とサンフランシスコ平和条約がテーマ。奄美大島に続いて返還されたところを早い順に2つ書きなさい。沖縄は誰も思い浮かぶが小笠原は思い浮かばなかった受験生も多かったと思う。3 は歴史分野。国家による初めての正式な歴史書は?古事記か日本書紀かで迷った受験生も多かったのではないか。4 は地理分野。西南アジアの地図からサウジアラビアをぬりつぶす問題があった。主な国の位置は世界地図でおさえておこう。地形図の出題もあったので慣れておくこと。例年、大問3題であったが、本年大問4問になり難易度も急上昇した。