麻布中学校の傾向分析

麻布中学校の学校情報

【住所】
〒106-0046 東京都港区元麻布2-3-29
TEL:03-3446-6541
URL:http://www.azabu-jh.ed.jp/

【最寄駅】
東京メトロ日比谷線 広尾駅 徒歩10分
東京メトロ南北線 麻布十番駅 徒歩15分
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩20分

【偏差値】
四谷大塚合不合判定テスト 80%ライン 偏差値66

麻布中学校の傾向分析


算数の傾向

大問1 は正12角形の対角線の数、正12角形の対角線が全て点線になっている図に正12角形を全て書き込むタイプの問題。2 は旅人算。自転車で出発して途中で引き返してまた出発する。同時に徒歩で進む人と出会って、追い抜く。3 は1mテープの3等分点、5等分点、7等分点の全てでカットした全ての長さ。
4 は黒白の市松模様の長方形を対角線などで切って、黒白のどちらの面積が大きいか。
5 は円周を60等分した目盛りで短針、長針が共に目盛りを指している場合、一定の速さで回転する秒針でない第3の針と短針、長針の問題。


国語の傾向

物語文一題とほぼ記述問題という、例年通りの問題構成と設問構成。しかし、問題文のテーマが例年に比べて大きく変わった。ここ十年近くは、父母や兄弟、友人との関係を主題に心情やその理由を問う問題だったが、今年は「牛」を主人公に、自由について考えさせる寓話だった。従来のスタイルを予想していた生徒は、かなり違和感があったと想像する。ただし、設問のスタイルは従来通りなので、読解力や記述力のある生徒は本来の力を出せた問題であったと思う。


理科の傾向

1 は心臓について。心ぱく、AED、はく出量、動物について一生の総心ぱく数が一定であることについて。2 は原子の結合による分子について。①、②、③、④の4つの原子の結合によっていろいろな分子を考えさせる。3 は電流計のしくみについて。永久磁石と電磁石の組み合わせで指針を動かすことについて。4 は昨年7月の皆既日食について。古代ギリシャのアリスタルコスについての月の大きさ、地球と月の距離。皆既日食のときの地球に落ちる月の影の動きについて。月が東からのぼって西に沈むように見えることについて。ラストのB4サイズ1枚は計算問題。


社会の傾向

テーマは旅行。あいかわらずリード文は5000字ぐらいの長文である。貴族や武士以外の人々で朝廷や幕府の命令によって長い距離を移動した人々の例を一つずつ答えさせる問題。名所図会の絵に伊丹酒造や瀬戸陶器職場の絵があり、この2つの図の共通点を説明させる問題があった。知識がなくともリード文を参考にし、それを読み取る能力も大切である。旅行の形が多様になった背景は戦後現在までの社会の大きな変化があった。そのなかには(1)「家族のあり方」の変化(2)「女性の生き方」の変化があった。それぞれの変化について説明しなさい。このことを教えられた受験生はいないと思うので、その場で考える能力が大切になってくる。「君の日本を知ってもらう観光計画」を120字~140字で記述しなさい。奇をてらう解答よりも説得力のある解答が大切である。